前からずっと気になっていた作品。私はいわゆるTrue Crimeが好きで、ポッドキャスト、ドキュメンタリー映画などはいろいろとみていたのですが、本は読んだことがありませんでした。
こちらは、ノンフィクションドキュメンタリーというジャンルになるらしいです。
その中でも一際高評価なこちら、ようやく読み終えました!長かった!
ちなみにGoodreadsでは星4.1を獲得しています。
ちなみに作者は、ティファニーに朝食を も書いた人らしい!
本の紹介
※このファイルはiOS/Androidアプリ、デスクトップアプリ、Kobo Arc等では閲覧できません。
と、ありますが、iOSアプリの楽天koboで読むことができました。
楽天koboの辞書機能はとても便利なので、個人的に楽天推しです 🙂
あらすじ(ネタバレなし)
1959年11月15日にとある一家が殺害された。盗まれたのは小さなレコーダーと少しのお金。
一家は町の人からも評判の良い、人に恨まれるようなことはない家族だった。だから、この事件は町の人を驚かせた。
警察官のAlvinが調査を開始するも、手がかりがほとんどなく、市民からも不満の声があがる。
そんな中、ある二人組の存在が明らかになる。
なぜ一家は殺害されたのか?そして、犯人の最期とは?
英語のレベル
簡単)★★★★☆(難しい
古い本なので、ところどころのフレーズが昔の英語だったりしますが、特に問題なく読み進められます。
裁判の話などが入ってくるので、法律ものの単語が多いですね。
評価
悪い)★★★★★(良い
今まではフィクションの推理ものを読んできたので、ふと我に返ってノンフィクションだということに気づくと、悲しくなりますね。
本当にこんな目にあってしまった一家がいたのか、、。
本って現実じゃない世界に引き込んでくれるからすきなんですが、こちらは本も現実の話だし、読み終わっても、ああ、この物語は現実にあったんだ、、となってしまうので
本としては素晴らしいのでしょうが、自分の気持ち的には複雑ですね。また、死刑制度についても考えさせられる内容となります。
感想・考察(ネタバレあり)
Dickは一人も殺していない?
結局、Dickって人を殺してないのか?全員Perryが殺したのか?そこがうまく読み取れませんでした。
元々はDickが計画して、Perryはそれについていく感じの印象でした。途中までは。
ですが、後半につれて、明らかになったのは、どうやらPerryが全て一人で一家を殺害したらしいとのことです。
もしこれが本当ならば、Dickは一人も殺さないで死刑となったということですが、そもそもDickが計画しなければ、一家は無事だったかもしれないですし。。
ただ、Dickのお母さんとお父さんは気の毒ですね。二人とも優しい両親に見えました。
Perryと作者の関係
この本を書くために取材をしていく中で、作者はPerryの境遇に同情してしまったとありました。
たしかに、シリアルキラーやサイコパスは、幼少期に虐待を受けていた人がとても多いらしいです。ですが、同じような境遇の人がすべて犯罪者になるかというと、それは違うと思いますし。
冷血とは?
全体的に本のタイトルの冷血はどこからくるのか、と思いました。Wikipediaを見てみると、冷血というのは、
Perryの人となりを知ってしまって、死刑を執行されてほしくない思いと早く死刑が執行されて出版したい思いが作者の中で交差しており、そこから来ていると書いてありました。
私は、なんだかPerryの冷血さもかかってるのかなと思いました。Perryの言動がどうしても理解できません。
Nancyのことをとても良い人と言い、Dickからも守ったのに、Perryは躊躇もなく彼女を殺しました。一方で、自分の死刑判決後は赤ちゃんのように号泣する。血の通ってない人のように見えました。
まとめ
量が多く、読むのに2ヶ月ほどかかってしまいましたが、時間をかければかけるほど、記憶に深く刻まれるような気がして、読み終わった後深く刺さる気がします。
最後に、Susanが颯爽と去る様が想像できましたが、最後がこういうふうに終わってよかったなと思います。悲しいことに変わりはないのですが、それでも生き残った者の少し明るい未来が見えた気がしました。
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